文学賞受賞作家

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西行 月に恋する
ずいぶん西行を小説仕立てにしている作品はあるが、内面描写や説明が多くて付き合いにくいものが多い。本書は極力会話を多くして、その難点を克服しようとしている。主人公西行が待賢門院という魅力的な女性の前......
草すべり その他の短篇
・私小説的、あるいはエッセイのような…。生と死を正面から見つめ、ゆっくりとリハビリしていくという静謐な短編が集まった本です。疲労して帰宅し、読んでいると、なんとはなしに解放される心地良さがあります。......
きみが住む星 (角川文庫 い 58-3)
旅先から、美しい写真とともに届く短い軽やかな手紙という体裁ですが、、、というより、SFファンタジー。 鳥の渡りの経路と4次元的に交差している町、、とか、、ワンピースの化石とか、花を踏まない馬、、......
湯ぶねに落ちた猫 (ちくま文庫 よ 22-1)
芥川賞受賞作「小さな貴婦人」を読んで以来、実に久々に作者の著作を読むことになりました。 タイトルにもある通り、猫好きの作者らしい素敵なエッセイが大半を占めています。 そこに現れる作者と猫たちの......
プロを目指す文章
『天気の好い日は〜』『深くておいしい〜』『こころに効く〜』 の前著3冊と内容が60%(以上?)かぶっているように感じた。 かぶってはいるが、3冊のポイントがまとめられ、整理して書かれてあるので、 こ......
プーさんの鼻のララバイ
俵万智の短歌の力に、「千の風になって」の新井満のメロディー。 そして文句なくかわいい動物の赤ちゃんの写真。疲れ気味のハートに効きました。 お気に入りは、やっぱりバンザイパンダかなぁ。 「千の風になっ......
近代スピリチュアリズムの歴史―心霊研究から超心理学へ
1960年代の初め、超常現象や超心理学(パラサイコロジー)のちょっとしたブームがあった。1961年に出版された宮城音弥著「神秘の世界 ―超心理学入門―」(岩波新書)は小冊子ながら当時の超常現象に対す......
にぎやかな天地 上 (1) (中公文庫 み 30-4)
今の日本人に何が足りないか。を考えてしまいそうですね。 し゛っくり ゆっくりが無くて、時間 スピードが大切な世の中になっちゃったなって、思いましたね。 沢山の大切なことが書かれていて、大切なことを見......
にぎやかな天地 下 (3) (中公文庫 み 30-5)
上だけを読んだだけでは、ただの発酵食品についての本で、スローフードとかにはっしちゃうかなと予想しましたけど、違いましたw(?o?)w 死は生のひとつの形。から始まったお話らしく、発酵食品の菌や黴が、......
星に降る雪,修道院
池澤夏樹の初期の作品、「スティルライフ」が一番好き。透明感、浮遊感など。しかし、その後、エッセイや評論が増えてきて、なんだか、初期の感じがなくなってきたと思っていた。 今回の作品で、また、「スティル......
ぼくは落ち着きがない
図書室、図書部の部室という限定された空間で進むお話。 例えばプラケースの中で完成された生態系のように 特に目新しいことがあるわけでもなく、 小さな化学反応を繰り返しながら循環するような。 その反応......
ひなた (光文社文庫 (よ15-1))
大学生の大路尚純と彼女、尚純の兄と兄嫁の男女4人が、それぞれの立場から語り手となり、ひとつの小説を構成している。吉田修一の読者にとってはお馴染みの手法だ。今回は4人の“書き出し”を合わせるといった......
さよなら渓谷
「悪人」が衝撃的だったので、楽しみでもありつつ、「でも二番煎じになるのでは?」と過度な期待はしていませんでしたが…、ぐいぐい引き込まれ、一気に読み上げました。 幼児殺人事件をきっかけに、過去の集団レ......
静かな爆弾
悪人を読んでから、読んじゃったもんだから、少々物足りなさを感じました。 でも、吉田修一の恋愛小説ってこんな感じだったような気がする、と思いながら。 男性目線からなのか、それとも仕事バリバリ系の男主人......
春、バーニーズで (文春文庫 よ 19-4)
読後は、期待していたような内容とのあまりのギャップに拍子抜けしました。でも、その後じわじわと主人公の気持ちに共感できるようになっていきました。誰もが持っているであろう、自分を「大人」にしてくれた出会......
泣かない女はいない (河出文庫 な 23-1)
きゃぴきゃぴする年頃をとおに過ぎた女性の物語。 女は今まで泣いたことはなかった。 数年同棲している彼氏がいるが、転職先の同僚に少しずつ惹かれていってしまう。 そして、とうとう、まだ付き合ってもいない......
ランドマーク (講談社文庫)
登場人物の多さに辟易しながら読み進めていくうちに設計士の犬飼と作業員の隼人が並行して語られるようになります。 そしてこの2人どこで交差するのだろう、どの部分で収斂していくのだろうと楽しみにながら読......
パラレル (文春文庫 な 47-3)
これまでも著者のファンでしたが 本作はすこし違ったテイストです。 (離婚絡みなのはいつもと同じ) パラレルとは並行のことかな、と さほど深く考えずに話を読み始めました。 主人公は元ゲームデザイナ......
エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集
エロマンガ島でエロマンガを読もう! そんな無謀な企画がすんなり通ってしまい、 エロマンガ島を目指す三人。 ゲーム攻略を主にする雑誌の編集者佐藤と久保田。 ゲーム会社H社の井沢の代わりにやって......
7月24日通り (新潮文庫 よ 27-3)
読了後、カバー裏を見ると著者の作品「東京湾景」を以前読んでいたことを思い出しました。その本に対しては「ドラマのように流れるストーリーだが、不要な登場人物もいて完成度が低い」といった印象を覚えました。......
悪人
最初はあまり作品に入っていけませんでした。自分も経験した虚飾の若い世代の表現の仕方がとてもリアルで読んでいる私が身につまされるような・・・。そのうちに時間も忘れて引き込まれて、泣きました。誰が被害者......
うりずん
吉田修一の本だと思ってしまうと拍子抜けする。 けっこうこの定価で高額なんだけど、前は写真が主だからだ。 後半の吉田修一の短編を読みながら、作品のタイトルが付いた写真を見るのはけっこう忘れる。 日常生......
ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
失業し小説を書こうとしている息子と、かつては名のある写真家だった父親の二人が、夏も終わろうとする北軽井沢に「避暑」に行く話です。 結婚生活が破綻寸前の二人の、ある意味での逃避行です。 そこでの......
長崎乱楽坂 (新潮文庫)
吉田修一さんの小説の中では、毛色の違う作品だと思いますが、さらりと読めてしまう他の小説より、濃い感じがして印象的です。ストーリー展開は、梨花と再会したあたりから何となく読めてしまったけど…(前半で......
7月24日通り (デザートコミックス)
最初に注意が必要です。表記されていませんが、もう1作品入っています。そしてそれは7月24日通りと相反する内容になっていますので気をつけて下さい。内容を否定しているのではなく、これを同じ本にいれる出版......
初恋温泉
各地の温泉を題材に、男女の恋愛模様を描いている。 温泉に行くとき、大抵、癒されようとしている。 沸き立つような好奇心を抱いて行くことは、ほとんどない。 だから、そこでの会話や、情景の捉え方は穏やかな......
東京湾景 (新潮文庫)
気になっている作者であるので今までのレビューでは辛口になっていましたが、本作は良いです。初めは「出会い系?」と不安の出だしであったが、一章から良質な物語が紡ぎ出されております。ここまで恋愛に対して、......
夕子ちゃんの近道
小説好きが好みそうな小説。私もさわやかな読後感を持った。 主人公のバックグラウンドは作中ほとんど語られない(大卒ということくらい) だが世のしがらみを捨てた後も(あくまで一時的ですよね。また元の場所......
霧の中のエリカ (小学館文庫 し 5-5 なぎさの媚薬 5)
これまでのシリーズの中で一番辛く切なく、そして怖い作品でした。 同じような事件が過去にもあった。 たとえば、コンクリート詰め殺人事件とか。 読み進めるのも辛くなるような 描写が多くて だからといっ......
おそろし 三島屋変調百物語事始
いつ読んでも宮部ワールドは、ホロリさせられます。縁談が決まり幸せの絶頂から、奈落へ。気づきもしなかった、おごりと誤解から、おちかとその家族や周囲の人々は、重い枷を背負うことになります。実家にいられな......
みぞれ (角川文庫 し 29-6)
様々な人々の様々な瞬間を切り取った短編集。全ての作品がテレビドラマを見ているよう。物語の展開が早く、映像が頭の中に浮かんでくる。ここにある11編全てが映像作品になる完成度。特に「へなちょこ立志編」「......
ロズウェルなんか知らない (講談社文庫 し 46-5)
死に体の民宿村をなんとかしようと立ち上がる青年クラブ 地域と行政 良識と創意 村おこしの切実さと文化祭のりのイント開催の楽しさにひっぱられ 一息で読み終えました。 あ〜、面白かった。 安定した語り......
もうひとつの夏休み。 (ピュアフル文庫―ピュアフル・アンソロジー (ん-1-9))
確かにそれぞれ夏休みを題材にした作品だが、とりわけ夏休みを感じられるような作品と言うわけではなかった。 ただ、個々の作品はどれも素晴らしい。 六人の壮年作家が個性豊かに描いた書下ろし短編集。高校生が......
アカペラ
体調を悪くなされて、しばらくかいていなかった山本さんの6年ぶりの新作です。 3編とも静かに生きている人の物語。共通して感じるのは「家族の温かさ」。 きっとこれは数年間の苦しい日々の中で、山本さんが......
対話篇 (新潮文庫 か 49-1)
面白かったです。素直に。 書く本、書く本、すべて面白い稀有な作家。 なかなかいないんじゃないかな。三つの中篇が収められていますが、主人公はすべて同一人物と見ることも別人と見ることもできます。3話全て......
きみの友だち (新潮文庫 し 43-12)
どうしてこんなに 涙がでるのだろう 昨日 読んだばかりの1冊なのに 今日も手に取り そして 昨日より たくさんの 涙が 溢れる 10代は もう遠く離れてしまったのに 遠く離れてしまったから 流れる......
恋歌 新装版 (講談社文庫 い 1-59)
五木寛之が「小説家」として華々しくデビューしたのは、今から40年ほど前になる。 憂愁をたたえた独特の小説世界に、当時学生だった私はのめり込んだ。 「さらばモスクワ愚連隊」「蒼ざめた馬を見よ」……これ......
P.S.アイラヴユー (小学館文庫 ア 5-1)
文庫にしてはやや厚く、一見時代物を読んでいるように見えます。でも章立てのデザインも可愛らしく、映画を見た私には、カットの写真も親近感が沸いてよかったです。 林さんご自信の文章は、非常にキレがあり好き......
もちろん奇妙にこわい話―寄せられた「体験」 (光文社文庫 あ 11-16)
ぶっちゃけ面白くない。本当にちゃんと選んだの?って感じ。 「体験」と銘打ってるくせに、どう見ても作り話なのが含まれている。 しかも優秀作に虫オチの話まである。ふざけんな。 たくさんあるホラー本の中......
プルタークの物語 上 (1)
阿刀田高氏の、この手の教養本は、とってもありがたい。 キリスト教のことを調べているワケじゃないんだけど、目下必要な知識にはキリスト教の初歩的 な知識がないとニッチモサッチモな場合や、別にシェークス......
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
大河のストーリー本(日本放送出版協会のもの)は、ほぼ毎年買っています、去年のは私にとって ×だったので買わなかったしテレビも見ませんでしたが。 「篤姫」は衣裳や髪型にもたいへん興味を持って見ています......
松本清張あらかると (知恵の森文庫 t あ 3-1)
冒頭にあるように、本作は作者が〈松本清張小説セレクション〉全36卷の編集にあたって、その巻末にエッセー風の解説をつけたものを纏めたものです。従って、ここで語られている内容は、松本清張のほぼ全作品に及......
孫子 上 新装版 (1) (講談社文庫 か 1-19)
「戦わずして勝つ」「死者に鞭打つ」・・・ 最近はビジネスにおいてもしばしば聞くようになった「孫氏の兵法」なので、おそらく耳にした言葉も多いと思います。 この兵法が編み出されるに至った経緯を著者と......
武将列伝 源平篇 新装版 (文春文庫 か 2-53)
海音寺潮五郎は、昔から好きな作家の一人である。西郷南州の人物に多少は近寄れたのも彼のおかげであったし(とはいえってもやはり相当の隔たりがあるのだが)、司馬遼太郎や山路愛山も手に読める物がなくなれば、......
疾風怒濤! 上杉戦記 (PHP文庫 や 39-1)
短編小説ながらなかなか面白しろい。特に火坂雅志氏の「羊羹合戦」は傑作だ。時代小説の題材にこんなものがあるのかと驚かされる。歴史小説137作品目の感想。...
兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫 (い-30-12))
「戦後」も63年目となり、「戦前」はひたすら遠くなるばかりである。 戦前の日本人にとっては、常識であった「兵隊という存在」について、私たちはまったくイメージを持てなくなっている。かつては日本人男性が......
宿屋めぐり
「パンク侍」→「告白」→「宿屋めぐり」と、魂への洞察力はより深く、今までに増してよりグダグダの町田節から時折放たれる真実真正の言葉は今までに増してより鋭さを増し、読了後は心にズシリと相当の手ごたえを......
なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか (祥伝社黄金文庫 ふ 9-1)
子供が成長し次の世界を作ることを考えたら 子供の異常事態をもっとかんがえなくちゃいけない。 考える材料をくれる本。...
競合と戦わずして勝つ戦略
従来の「顧客志向コンセプト」だけではなく、「競争志向コンセプト」の重要性を説明し、顧客の選択を継続的に自社に向けさせることを、具体的事例を用いて、わかり易く記載。競争環境を正確に把握し、顧客の中に、......
生きる命
実にシブい写真と言葉がたくさん。間違いなく価格以上の価値がある逸品。特にこれらの言葉は相当の人間通でなければ絶対に書けない水準のものばかり。野垂れ死に万歳。厳しく美しい現実に乾杯。現実世界を楽しめる......
田舎暮らしに殺されない法
2004年まで芥川賞最年少受賞記録を更新していた(23歳で受賞)丸山氏(1943年生まれ)の信州安曇野暮らしから見た痛烈なお気楽田舎暮らし夢想者へのアドバイスと言った感じでしょうか。 都会に住む気の......
日と月と刀 上
とっつきにくい文体ながら、 数ページめくれば物語の中に引きずり込まれ、 気付いてみれば癖になっている、 とにかく力強く、壮絶極まる物語。 長編ながら息つく暇が無く、映画を見ているかの ような臨場感......
ハバナ・モード―すべての男は消耗品である。Vol.8 (幻冬舎文庫 む 1-28)
初めから無理だと思って取り組まないのは愚かだ。何に対しても挑戦することで自ら力を増やし能力を高め成功に繋がる。そんな男の新たな扉を開く自己啓発本。成せばなる。当たって砕けろ。の教えの叩き込み作業です。...
日と月と刀 下
まぎれもなく丸山健二の現時点での最高傑作。というより現代日本文学の最高傑作と言っても過言ではないかもしれない。彼の近作はすべて、この作品を書くためのリハーサルに過ぎなかった。この作品には、彼の小説家......
それでもわたしは、恋がしたい 幸福になりたい お金も欲しい
○読み始めたきっかけ 村上龍のエッセイとタイトルに惹かれて、購入しました。 ○心に残る言葉 p.121 良い経営者は、現場に良く行く人・社員とのコミュニケーションを大切にする人。 ○どんな......
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